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この文章は自分の感情の整理のためである
ただ、それと同時に無から有を生み出すためのトレーニングでもある
僕の文章にフィクションはほぼないけど、書いている内に自分の中に今まで無かったものが湧き出てくることがある
これは自分の体験によって獲得した感情、言葉ではなく自分の想像によって創出したものである
だから僕は今も文章を書いている
文章を書きたい時は決まって暗い感情の時であるが、悲しいや辛いでは形容出来ない感情であることが多い
だからとりあえず文字を羅列してみる
そうしてみると頭の中で単語として形容しようとしているうちには何も思いつかず、乱雑だったものが勝手に整理されていく
もちろん文章が出来上がったところでそれを一言で形容することなんて出来ない
ただ、言葉を尽くして同じ事物を違うアプローチで表現することで自分に対して感情を説明してあげることが出来る
違う表現をしている事でまとまることは無いが感覚としては明確に感情の輪郭が見えてくる
僕は思う これが創作ではないか
文字で、音で、映像で、絵で簡単には表現できない感情を色んな力を借りて表現する
僕は既に創作をしていたのではないか
そう考えるとただの自己満の作業が、ただの生きるための術が僕がどうしてもしたい創作なのではないか
そう考えることで僕は僕を少しだけ救っている気がする